2015年9月3日木曜日

意識が向かうところに現れてくるもの

僕のいるこの世界は

たった一つの今の中にしか

存在することはありません。


現実も

真実も

虚構も

空想も


昨日見た夢も

思い描く明日も


愛する人といる温かさも

小憎たらしいやつに苛まれる辛さも


理想に近づく歓びも

逆境に耐えるだけの苦しさも


全て今感じる経験として起こっています。


それぞれの人が

自分の思う幸せを目指している中で、

今その人の意識の向いているところが

その人にとってのこの世界の見え方になります。


その見え方を

他の誰かが経験することは無くて

その経験を通して

その人に合った和する技術を養いながら、

本当の自分に気付いていきます。


本当の自分、

ありのままの自分はずっと

今ここにいるということを

とても遠回りに思える道のりで

一つづつ確かめています。


でも一つづつ確かめていくことが

最も近道だということが分かれば

もうその道は苦ではありません。


気を付けたいのは

技術的なことに

重点を置きすぎないことです。


技術を養うこと自体を目的としてしまうと、

本当の自分に気づくことが難しくなってしまいます。


意識が『目的』に向いてしまうからです。


技術的な優劣を気にしてしまったり、

上手にできなかった過去や

上達するはずの未来へ

意識が向いてしまいます。


そこに

本当の自分は現れてきません。


それよりも

今いるここ、ここが全ての起点となることに

意識を向けることです。


なぜなら

今ここにしか自分はいないからです。


意識が向いている部分から見ているものに

感情が反応して世界の見え方が変わっていくのですから、


その中心である自分のいる、

今ここ、に意識を向けて見ることで


変化を感じるよりも中心にあるものが

本当の自分であることが分かります。


針の孔を通すような感覚で

中心を探していた頃もあったのですが、


全ての力を抜いて

今ここ、に意識を落ち着けることで

分かるようになりました。


僕は今

ここに生きています。



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