2016年11月1日火曜日

断食を終えて

昨日までの四日間、

味噌汁断食をしていました。


僕は今までも何度かプチ断食をした事があって、

その時はだいたい水と塩だけで過ごしていました。


ガンを克服した方のブログに、

具無しのお味噌汁を定期的に摂って、

後はお茶や、スムージーだけの食事で、

血液を綺麗にしてガンを治していく

サナトリウムがあるということで、

なんかピンと来たのでした。


自分の体内環境を整えるのには、

断食がとても良いのは知っていましたが、

塩と水だけの断食は、

始めるタイミングやその前後のことまで

考えなくてはなりませんが、

プチ断食をしたことのある僕には、

お味噌汁を摂っていいなら、

4日間ぐらいはいけそうだ、

そういう感覚でした。


今回は身体のリセット、

血液を綺麗にしたいなぁとの思いで始めました。



で、ちょうど新月へ向かっていくし、

明けてちょうど11月1日ってなんだかいいなぁ

と思って始めました。


体内に何も入れないと、

腸は休んで

体内にあるものだけで活動しようとして、

普段あまり巡りの無いところが

活性化していくのでしょう。


初日の夜には、

お腹のあたりを中心に全身に発疹が出来ました。


反応が出て来るのがとても早かったのは、

今回の断食の前に知人の方が

自然農法で育てたマコモを分けて下さって、

それを食べていたからというのもありました。


マコモは縄文時代から食されていたイネ科の植物で

食物繊維を多く含んでいて、

毒素の体外排出を促します。


ちょうどそういった食材を頂いてタイミングの良いこと、、

この断食がちょうどよいサイクルで巡ってきたんだとすぐに気づきました。


初日の空腹感は、

お腹が空いたらお味噌汁を飲めばいいという

安心感もあってほとんど気になりませんでした。


それよりも身体が軽くなって

それに共なって身体感覚が鋭くなっていくのが楽しくて、

このまま行けばどうなって行くんだろうという

ワクワクした状態で床に就いたのでした。


二日目、出ていた発疹も少し落ち着いて

空腹感が心地好くさえ感じられるようになっていました。


五感はとてもピシッとして、

匂いや音の変化をいつも以上に感じてました。


無駄な思考が減って、

感覚が優れて来るので、

そこから安心感が生まれて来るのが分かりました。


その時に、

野生動物達はこの感覚を維持しているんじゃないかな、

なんて思ったりしました。


その時感じていた空腹感は

飢えではありませんでした。


不安は無くて、

移り変わるものに気を取られすぎることも無く、

でも変化に対してはきっちり反応しているんです。


朝昼晩にはお味噌汁を飲んで、

その間は番茶で喉を潤していました。


デトックスするなら、

とことん行くつもりだったので、

完全自然農法の大豆と米から出来た味噌と、

お水は奈良三輪山のお水、

番茶も奈良で古代からの製法を守って作られたもの、

それらがこの身体を綺麗にしてくれないはずは無い

という思いで居ました。


かなり食事に気を使って

添加物の入ったものや肉食もやめていましたが、

腸が休むことって、

ずっと食事をしている限り無いのでしょう。


腰のあたりに変化を感じました。


僕は腰痛持ちで

腰椎の3番がよくずれるのですが

そのずれが出なくなります。


先のガンを克服された方は、

内臓が張れて背骨を圧迫して、

ぎっくり腰になったということでした。


僕も何かしら内臓の不調があって、

腰痛になっていたのかもしれません。


三日目になると、

さすがに空腹感は少し意識されるようになって来ました。


でも朝、

お味噌汁の一口をゆっくりと

胃の中へ落としていくと

味噌の香りがフワッと広がって、

その日一日をまた新しい変化と共に過ごせる

幸せな感覚に包まれました。


何口か頂いたら番茶を飲みますが、

それがまた口の中に甘く広がります。


ひとくちひとくちが、

本当に感動でした。


この日も仕事を無事終えての夜、

3日目となるとやはり空腹感が強くなっていて、

一口目のお味噌汁をゴクンと勢いよく飲み込んでしまいました。


あ、やってしまったかな?

と思ってそれからまたゆっくりと味わうように

食していきましたが、


その後五回トイレへ行くことになりました。


具無しのお味噌汁と言えども、

空腹時に一気に食すと

お腹を壊します。


お茶とは反応が違うんです。


そのことが食事を丁寧に食べなければならない意味として

自分の中にしっかり刻まれました。


四日目に入ると、

まだ行けるなぁという感覚もありながら、

一つの到達点として決めていたゴールが見えた安堵感もあって、

とても心地よい朝を迎えました。


空腹感はあっても、

それで苦しむようなことは無くて、

それが逆に心地よく感じるのでした。


一杯のお味噌汁を5分以上かけて

ゆっくりお腹へ落してゆきます。


本当に有り難いことです。


食事って本当に大切なことだなぁって

心の底から思ったのでした。


その日の夜、

お味噌仕立てで、

自然栽培の七分づきのお米を

おじやにして食べました。


お米を口に入れて、

噛んでいる間、

身体がこれを受け付けてくれなかったらどうしよう?

ちょっとだけ不安がよぎりましたが、


噛んでいくうちに唾液に溶けて、

甘味を出しながら喉の奥へと、

自然に落ちていってくれました。


「うまい!」


「めちゃくちゃうまい!」


僕は本当にその時、

「これだけでいいや。」って

思ったんです。


もちろん僕自身が比較的体力のある

健康な身体を持っているとしても、

具無しのお味噌汁だけで

4日間も普通に肉体をしっかり使って仕事をしても、

フラフラしなかったんです。


一般的に考える栄養とカロリーが

必要なのでは無いと僕の感覚が理解しました。


無理して食べる必要がないことを

僕の身体が覚えたのでした。


確かに食べることはとても大切で

それによって命が維持されていて、

人生の多くの幸せの部分となることには違いないのですが、


それが全てではないことを体験出来ました。


そして何よりも、

身体が軽くなって

僕の持っている五感で感じることの

楽しさが蘇りました。


食事はその一部として、

楽しめればいいんだなぁと、

思ったんです。


それ以上の意味を与える必要は

もう無くなりました。


ヨガの行者が

最後に不食という段階に行くと聞きましたが、

何となく分かりました。


現代はあまりにもいろんな意味が与えられすぎていて、

本当に大切なことが何なのかが、

見えにくい時代になってしまっています。


シンプルにひとつひとつを見ていくために、

いろんなやり方があると思います。


断食もいろんなやり方があって、

僕は今回こんなやり方で

食と健康というものを見つめることが出来ました。


もちろん自分の体調や性格に合うやり方でないと、

身体を壊してしまうこともあるので

気をつけないといけません。


ただ、

食べない健康法というものも

あるんだということは

知っておいて損は無いと思います。



0 件のコメント:

コメントを投稿