ホツマツタヱにはアワの歌として
次のように詠まれている歌があります。
アカハナマ イキヒニミウク
フヌムエケ ヘネメオコホノ
モトロソヨ ヲテレセヱツル
スユンチリ シヰタラサヤワ
イザナギ、イザナミが民達の言葉の乱れを整えようと
詠んだと記されています。
日本語の元となる48音全てを配して、
しかも順序も一定のリズム感を持ったこの歌には、
どのような想いが込められているのでしょう。
縄文時代と言われる頃に使われていた
大和言葉の元となる言葉達は、
現代の僕らには少し解釈しにくくなってしまっています。
ホツマツタヱについては、
いろんな方が深く調べて公表して下さるようになってきています。
アワの歌にも触れる機会があるかもしれません。
ミカサフミというこれもヲシテ文字で書かれた文書にも、
アワの歌の解説を記した部分がありますが、
その部分も歌として詠まれているので、
現代日本語では掴みにくいところです。
僕自身は、
長歌であるところに様々な意味を込められた
その奥深さをそのまま味わうのが、
本当の意味では良いと思いますが、
入口として、
興味を持っていただけるように、
アワ歌に込めた二神の想いを
僕が感じたまま訳したいと思います。
~~~ 天地(アワ)の歌 ~~~
開け放ったままでいること。
それは生きた霊魂に身を受けてこの地に降りた
人としてするべきもっとも大切なこと。
上手くいかないことも多々ありますが、
それでも上を目指して自分を伸ばしていけば、
天に還ることもできるのです。
太陽が照れば素直に伸び行く
青々とした樹木のように、
真っすぐに生きていきましょう。
それには身体を大切に健康に保つこと。
そうすればこの地上はとても爽やかに素晴らしいものとして、
広がっていることでしょう。
~~~~~~ ~~~~~~
僕が初めてホツマツタヱに触れた時、
何とも言えない優しさを感じたのを覚えています。
全編を通して
陰陽の働きによって全てが生まれるという
物事の道理を示していながら、
人としての感情の揺れを軽く扱っていない、
そういった物語りに出会ったことは、
僕の人生を大きく変えるきっかけになりました。
太古の神々さま達も、
悩みながら民を率いて歩んで行った軌跡が
生き生きと詠まれているその歌から、
完璧では無いことこそが
実はとても大切なことなのではないかと、
感じるようになったのです。
これを読んで頂いた方も、
どうぞご自分の感覚で、
太古の英知を自身の言葉に置き換える事をお勧めします。
太古の昔から生きる上で必要なことは、
とてもシンプルなことだったのではないかと感じています。
ただシンプルであるが故に、
複雑な人の感情や欲などに
簡単に揺さぶられてしまうものなのかもしれません。
アワの歌はそんな人の弱さを
優しく抱いてくれる愛情にあふれているように思います。
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返信削除とても温かい気持ちになりました