2018年12月5日水曜日

ボヘミアン ラプソディー

先日夫婦で映画ボヘミアンラプソディーを見てきました。

Queenという1970年代から80年代にかけて多数のヒット曲を生み出した

伝説のバンドの伝記映画です。


まだ映画も上映中なので、

内容に触れることはここには記しませんが、

この時期にこの映画を見たことで

僕の中に大きな変化をもたらしたことについて書き記しておきたいと思います。


僕にとって映画とは、その中でテーマとされていることや、

登場人物の人間性、心の動きなどが、その後の自分に大きな影響を与えて、

人生をとても彩り豊かにしてもらえる重要なツールです。


今までも映画を通じていろんなことを教わってきました。


でも今回見たボヘミアン ラプソディーは、

現時点で最高の映画になったことは間違いありません。


Queenというバンドはもちろん知っていましたが、

僕が音楽を聴き始めたころにはすでにめっちゃ売れている有名な人たちという印象で、

それよりも新進気鋭な若い人たちの音楽に興味を持っていたこともあって、

この映画を見るまでよく知りませんでした。


それでも曲は聴いたことがあって、

主人公のフレディー マーキュリーのイメージもなんとなく思い描くことが出来る、

そんな感じでこの映画を見に行ってみたのでした。


僕自身バンドを組んで曲を作ることの楽しさや大変さを経験したことがあるので、

映画で描かれている役者さんの仕草や表情が自分をどんどん引き込んでいきました。


その合間合間に見えて来るフレディー マーキュリーの抱える葛藤や不安が、

多かれ少なかれどんな人でも持つかもしれない人生の一場面と重なっていくように、

物語りが進んで行くのに合わせて有名な曲がそれぞれのワンシーンを

力強く心の奥に刻み込んでいくように流れていきました。


そして見終わったあと、

何日たってもQueenの音楽に感動している自分がいます。


もう生で彼らの演奏を見ることは出来ませんが、

時代を超えて僕の心にこのような感動を残してくれたことにとても感謝しています。


映画ということでもちろん話しが大げさに盛られていることもあるかもしれませんが、

彼らの作った歌が作られてくる実際の人生はもっと複雑で

簡単に描き切れるようなものではないと思います。


でもヴォーカルのフレディー マーキュリーが

今の自分よりも若い年齢で旅立ったその事実を思うだけでも、

彼の歌に込められたメッセージはとても強く響いて来ます。


人生は自分という一つの形をどんな条件下であっても生ききることで、

輝くことを思い出させてくれました。


それはそれは勇気のいることです。


自分自身でさえどうしていいのか分からない程の、

人が本来持っている感情や欲望から来るエネルギーを

音楽という形に変えながら真っ直ぐに生きた人から生まれた音楽は、

僕ならどうするのか?という問いを真正面から突き付けて来ました。


これほど年齢的に大人になった今、

一つの音楽がこんなにも心を震わせてくれるとは思ってもみませんでした。


例えば音楽でなくても、

自分が今接しているものに自分が100パーセント向き合っていくこと、

そうしていくことが自分の人生の一瞬一瞬を創っていくことに他なりません。


過ぎていくことに気を取られている時間はありません。


本当の自分は今どう思い何を感じているでしょう。


いつの間にかただ何となく過ぎていくだけの人生に

慣れてしまっているような気がします。


だからといって血眼になって何かを貪るような

無駄なエネルギーの使い方をしなくてもいい程には、

大人に成ってきたと思っています。


今ここからの人生、

まだまだ始まったばかりです。


この時にこの映画に出会えて

本当に良かったと思います。




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