その弱さとどう向き合うか、
という経験は
僕らにとって
とても大切なことだと思います。
辛くて苦しい思いを
なるべくしたくないと思うことは
ごく当然のことなのですが、
その経験を
ちゃんと受け止めることで
本当の強さになっていきます。
いろんな個性があるので、
何を辛くて苦しいと感じるかは、
それぞれの人によって変わりますが、
そう感じる状況にいる自分を
何とかしたいと思うのは
共通の部分なので、
そこを切り口に記していこうと思います。
辛くて苦しい思いを
何か他の別のものに変えるような
魔法のようなものは
この世界のどこにもありません。
苦い経験を何とか明るく捉えられるように
別の角度から視点を変えて見ることを
僕はあまりお勧めしません。
辛くて苦しくても、
その感情を経験して成長することが
その人にとってとても大切であるということと、
その経験に寄り添うような優しさを持つことで
心が強くなっていくということがあるからです。
苦しい状況になってしまった時、
自分以外の誰かや環境のせいにしてしまう弱さは
この世界に『敵』を作り出してしまいます。
その『敵』を先ず何とかしようとしてしまいます。
一時的に何とかできても、
また似たような経験がやってきます。
それら『敵』のせいでこんな経験をするはめになるのでしょうか?
そうではありません。
自分の外側にあるものに
責任を押し付けても
それらのせいではなく、
自分の内側の反映で登場してくるものなので、
分かるまで経験することになります。
では何を分かればいいのでしょうか?
その苦しい時、どんな感情の中にあっても、
自分の感じていることを本当に自分は分かっているでしょうか?
自分は何かを感じたくないと思っているのでしょうか?
似たような経験を繰り返すうちに
徐々に落ち着いて自分を見ることができるようになります。
自分にはどうすることもできない弱さがあるのです。
思考や論理、
力や勢い、
どんなもので隠そうとしても
その弱さを持っているのが
紛れもなく自分自身だということを
受け入れてみましょう。
他の誰かは関係ありません。
まず誰かに分かって欲しいと思ってしまう弱さを
自分が優しく包んであげられるでしょうか。
例えば今できないとしても、
必ずできます。
まずは今すぐに何とかしたいと思う弱さを
抱きしめてあげてください。
素直になれない時もありますし、
あきらめたくなる時もあります。
そんな時でも、
この地上に立つ自分を見てあげて下さい。
他の誰かは関係ありません。
その経験が自分自身を
強くするのです。
弱さを少しずつ
強さに変えていくのです。
愛が本当に強いものだということが
だんだんと分かっていきます。
気付いていなかったとしても、
愛そのものである自分を
確認していっているのです。
一つ一つの経験が
とても大切なことなのです。
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