とても心地よく過ごせるいいお正月を過ごせています。
みなさんはどんなお正月をお過ごしでしょうか。
昨年は本当にいろんな出来事が起こって、
自分の中にいろんな感情が湧き起こり、
それによってどんどん自分自身を見つめ直すことが出来て、
今ある自分を本当に信頼して行くことが出来た一年でした。
今までも信じていましたが、
どこかしら矛盾する部分を抱え、
その矛盾をいかに晴らすかというところにも
少なからず気を遣わずにはいられない自分に
もっとスッキリ出来たらいいのにという思いがあったのは確かです。
でも、昨年の多くの自然災害や
国内外で起こる人が人を卑しめる行為を目の当たりにし、
僕が僕自身に抱えていること、
そこで感じてきたいろんな事柄をもっと
素直に出していければもっと多くの人の役に立つかもしれないと
そんな風に思えるようになったのでした。
僕の人生の歩みはある角度から見れば、
とても特殊な人生を歩んでいるように見えるはずです。
簡単に説明することはとても難しいですが、
例えばバンドマンだったとき忌野清志郎さんの前座として
同じステージに立ったことがあります。
アンコールで呼び出されて「雨上がりの夜空に」を一緒に歌いました。
とにかく調子乗りだった僕は延々舞台の前のほうで客を煽っていたんですが、
歌が始まっているにもかかわらずやり続ける僕に
マイクを向けて「Hey Hey Baby!」の掛け合いをやらせて、
肩をグッと抱いた後、ステージ中央へ歌いながら戻っていきました。
その余裕のパフォーマンスを自身の体で経験した僕は、
そこから学んだことをどう活かすべきでしょうか。
彼が残した偉大な功績に対して僕が歩んできた道のりは本当に正しかったのでしょうか。
自分の過去の経験をただ単純に良かったなぁと
振り返ることが出来ない自分が居たのです。
もちろん今僕の身近にいる人達には僕の人生の何かを隠すつもりなど全く無いので、
みんな知っています。
でも、例えばこのブログのように不特定多数の人に向けた文章にするとき、
僕の経験をただの自慢のように捉えられたくない自分が居て、
少しベールをかけたような表現をしていました。
もっと簡単に言えば今の自分に本当の自信が無かったのだと思います。
でも、この正月という一つの節目を迎えて、
自分の中の何かブロックをかけていた部分を外そうと思ったんです。
あのロック史に名を残す忌野清志郎さんに肩を抱かれた僕が今言えるのは、
僕は今のところ自分に嘘の無い人生を送れています、
といったところでしょうか。
確かにあの時命を賭けてやっていたことから別の生き方を模索するのは、
本当に苦しかったですし、何回も「後悔」の二文字が頭を過ぎりました。
恐らくあのままあの道を行っていたら僕は生きていないと思います。
死ぬ気でやっていたのは本当で、
自分の中にあった矛盾を叩き壊していくことのために、
ロックという音楽を利用させてもらっていました。
人を嫌いになることができなくて、
でも人としての行いに疑問を抱かせる誰かに抱く嫌悪感を
自分のものとして叩き壊せるまで音楽というものにぶつけて
自分を保とうとしていました。
その後バンドを辞めてからお金が完全に底をつくまで
いろんなところを旅してまわったんです。
そしてまたお金を貯めては旅に出るというような生き方をして来ました。
いろんなことを経験しました。
ギリギリだったことなんていっぱいあります。
でもずっと何かを求めてそうやって来たのだなぁと思います。
その何かというのは、
例えばお金や名声や地位やそういう類のものではなかったんです。
もうちょっとあの場所で頑張っていれば若くして成功していたかもしれません。
でも、生きれていないような気がします。
僕が欲しかったのは、
そういった物ではなかったということです。
今から七年まえに奥さんに出会ってからも暫くは、理解出来ていませんでした。
でも、一緒に家族という一つの社会を創っていく中で、
お互いがお互いのために居ることの、
理想と現実や
相手を尊敬することの意味や
自分の意思をちゃんと伝えることの大切さを
学んでいくことが出来ました。
そして、この家族という安心感に満たされた場所を創りあげるその経験から
本当に僕が求めていたのは徐々に前々から薄々感じていたこと、
この世界が自分が生きていく上で本当に幸せで満たされていると言える場所であること、
僕はずっとそれを欲しがっていたんだということが分かったんです。
僕が音楽を好きな理由もそうだったんです。
そのための音楽を作ろうと昔に思ったことを思い出しました。
音楽だけではありません。
僕自身がこの世界に存在する理由は、
この世界を僕がどれだけ愛することが出来るか、
ということでもあるんです。
目を閉じてきた部分もたくさんあります。
耳を塞いできた部分もたくさんあります。
こんなもんだろう?って自分に言い聞かせようとしてきたこともたくさんあります。
この先自分の手の届かない場所なんていっぱいあります。
でも、自分の生きるこの世界で
その時自分に出来ることがあるなら、それを全部やっていかないと、
その時の自分はいつまでたっても「後悔」の二文字に追いかけられることになるんです。
少なくとも自分という人間はそうなんだなぁということが分かったんです。
こういう生き方をしてきたからなのかも分かりませんが、
僕は人として相当ピュアな部類に入ると思います。
人がどう言おうが自分が気になった事はやってみるんです。
そして自分なりの答えを見つけてから次を目指すという具合です。
そんな僕がこの世界へ今年最初に言いたい事は、
もっとみんな好きに生きよう!ということです。
例えば他人を攻撃ばかりしてしまうような人には、
それが結局自分に返ってくるということを、
素直に伝えられる自分がそこに居ればいいかなぁと思うんです。
だからもっともっと好きに生きればいいと思うんです。
僕もたくさんいろんな人から学ばせてもらいました。
きっとこれからもそうです。
だからって縮こまっていたら時間だけがどんどん過ぎていきます。
新しい時代を自分で創っていくことに、
この新しい節目はピッタリだと思った次第です。
この一年がみなさんにとって最高の一年になりますように。
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